10月15日(月)に、シンガポール国立高等芸術専門学校のみなさんが芸術科を研修視察し本校生と交流しました。
シンガポールが理数科教育に力を入れ、世界に誇る学力レベルを達成したことはよく知られています。そして今、芸術分野での教育に国家的プロジェクトとして取り組み、シンガポールを世界的なデザインの拠点とするための体制づくりが進んでいます。
School of the Arts Singapore(通称:SOTAソータ)は、約5年前に設立した、シンガポール初の国立高等芸術専門学校として、6年間の優れた総合的な芸術と13~18歳の青少年のための教育カリキュラムを提供し、全分野の芸術家や創造的専門家になる次世代を育てることに邁進しています。
(School of the Arts Singapore[
www.sota.edu.sg])
SOTAには、1,200名(1学年200名)の学生が学び、3年間の基礎教育の後、ダンス、音楽、演劇、美術、映画の専門家としての教育を受けています。今回は、基礎教育を終えようとしている、Visual Arts(美術)専攻の中から12名の生徒と2名の先生が、海外研修プログラムとして本校を訪ねてくれました。
本校での活動プログラムは、4時間目「見学」、昼食での「交流会」、5時間目は「合同授業」です。「見学」は、3年美術の「専攻主科」(日本画・油彩画・彫刻・デザイン)と2年「素描」の授業、また、1年生のアトリエ他、美術科の施設や展示作品をご覧いただきました。「交流会」は、高1の芸術科美術専攻生20名と南陵館で会食を行いながら自己紹介など、5時間目「合同授業」は、そのまま南陵館2階の畳の部屋で行いました。SOTA生徒と本校生徒が互いをモデルとして制作して交換するなど、作品を通じてより深いコミュニケーションができている様子でした。最後には、別れを惜しみながらの記念撮影を行い、バスを見送る生徒たちから「もっと英語が話せさえすれば…、英語がんばろう!」と、今後の国際交流にかける意気込みが伝わってきました。
よい刺激を与え合った生徒たちは、遠く離れていても美術好き同士、また会う日を楽しみに、互いにますます励んでくれることでしょう。
見学風景-日本画 | 見学風景-デザイン室 | 見学風景-彫刻室 |
見学風景-2年油彩画室 | 見学風景-3年アトリエ、油彩画室 | 交流会・会食風景-南陵館 |
授業風景-1「ポストカードに相互モデルで描く」はじめは黙々と相手の様子をうかがいながら、本気モードへ。 | 授業風景-2 1枚目を見せ合うと会話も制作もスムーズになってきました。
| 授業風景-3 他のグループのも鑑賞、描き方の違いに感心したり、交換したり。
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