高2生芸術科は、静岡大学地域創造学環の井原麗奈准教授をお招きして、「アートマネジメント」の仕事について講義していただきました。芸術を生み出す側としての勉強をする芸術科生徒にとって、芸術と社会を繋げるアートマネジメントの仕事を今回知り、視野が広がりました。井原先生、ありがとうございました。以下は、生徒の感想です。
●「場」にこだわるというお話から、音楽のコンサートだからホールでしかできない、美術展だから美術館でしかできない、ではなく、このような人たちに見てほしい、聴いてほしいと視点を変えて人を集めるという考えはとても面白く感じました。
●芸術科である私も普通科の友達に私のやろうとしていることや楽しさをどうしたら伝えられるか、今正に悩んでいました。ホールで演奏して音楽に興味のある人に自分の演奏を聴いてもらえる仕事に憧れはありますが、私はもっとたくさんの人に音楽の楽しさを知ってほしいと思っています。
●もしも将来作家になったとしても、自分の作品を発信するというのはとても難しいことだと思っていました。(アートマネジメントの仕事として)アートと社会を繋ぐというのは、とても大変な事だとも思いました。自分が気になった言葉は「アーティストという異物でコミュニティに刺激を与える」です。確かに自分たちが目指している作家というのは社会から見たら異物であり、あまり触れることのない人種だとも思うので、どうしても社会と作家との間には溝ができてしまうと思う。発表する相手がいなくては作家は成り立たないし、社会としても新しい見方や考え方を与えてくれる異物としての作家は重要だと思います。
●1つの作品を作り上げることは1人ではできませんし、それを誰かに見てもらうということも1人ではできません。1人では見えないものを見るためにも自分とは違う見方をする人と関わりを持ちたいと思いました。