県立美術館の小谷元彦展 幽体の知覚 観てきました
【写真は一番人気!6室ホロウ.・シリーズを鑑賞する生徒たち】
小谷(おだに)さんは、ベネツィア・ビエンナーレをはじめとする数々の国際展にも日本を代表する作家として活躍し続ける、まだ39歳(東京藝大先端表現科准教授)です。
6月22日(水)、清水南高校・同中等部は土曜オープンスクールの代休。そこで、芸術科の美術専攻各学年と中等部の選択美術の生徒からの希望者58名で、団体観覧をお願いしました。
森美術館(六本木ヒルズ)で50万人が観覧し驚愕したという噂に違わず、小谷さんが「ファントム(幽体)」と呼ぶ目に見えない存在を、見る者の感覚に直接、強烈に訴えかけてくる作品群に生徒たちは、びっくり!たじたじでした。何往復もして見たり、ひたすら作品をスケッチする生徒などもいて、2時間余り誰もが熱心に観覧していました。
観覧後は、担当学芸員の川谷承子さんが講堂で小谷さんの経歴や作品コンセプトを分かりやすく解説してくださいました。狼の毛皮で作ったドレスなども、洋裁店を営む家に生まれ育ったことを知れば、なるほど納得。また、この展覧会のポスターは、小谷さんや川谷さんと一緒に、本校芸術科
卒業生がデザインしたのだそうです。
「美術は…」という方も、プロレス、楳図かずおやデビルマン(永井豪)、『ツイン・ピークス』(D.リンチ)や『シャイニング』(S.キューブリック)、仏像、などなどお好きでしたら、ぜひ、ご観覧いただきたい展覧会です。
レクチュアでの川谷承子学芸員
生徒が選ぶ 作品展示 ベスト5
小谷元彦展を観覧した生徒たちは、どんな作品に感銘を受けたのでしょうか?
静岡県立美術館での展示構成に沿った展示室単位を対象として、一人三票で投票してみました。静岡県美からの新作『ターミナル・ドキュメンツ』堂々の2位です!
1位 6室【ホロウ・シリーズ】 37票
2位 5室【NO.44、ターミナル・ドキュメンツ】 24票
3位 1室【インフェルノ】 19票
4位 ラウンジ【ロンパース他】 16票
5位 ロダン館とエントランス【ザ.スペクター、アイ.シー.オール】 12票
5位 3室【ファントム.リム、ヒューマン.レッスン(ドレス01)他】 12票
1室『インフェルノ』(映像作品)の中で幽体離脱状態の生徒たち。昇って、落ちて浮遊?(左)
2室『ニューボーン』に息を呑む。因みに清水東高美術部(6人)には一番人気(右)
『ロンパース』は「めっちゃかわいい!」(左) 『地獄の門』に突っ込むザ.スペクターは静岡だけだし!(右)
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